純米大吟醸「鳥海山」
代表取締役社長 大井建史
品切れ中の純米大吟醸「鳥海山」ですが、昨年は私共の予想を遥かに超えるご購入を賜り、誠にありがとうございました。6月から出荷調整に入り、新規取引の抑制や蔵元直売を停止等、皆様には大変ご迷惑をお掛けしながらも、ご理解をお願いして参りました。
今期は原料米の不作・不足・高値、重油の高騰、大雪等不安要素はありながらも酒造りは順調に推移し、活気に充ちた蔵内では次々と新酒が生まれて来ております。
純米大吟醸「鳥海山」の最初の仕込みも12月に上槽・瓶詰・瓶火入れをし、暫くの鎮静・熟成期間を置かせて頂きましたが、いよいよ3月4日(月)より新酒を出荷させて頂きます。
1月出荷の見通しが大幅に遅くなり品切れ期間が長くなってしまいました。品質確保の為の選択ですので、ご容赦くださいます様お願い申し上げ、重ねて新酒の出来栄えにご期待下さいます様お願い申し上げます。
蔵開放御礼
蔵開放イベントには、今年も1500人を越える多くの方々にご来場頂き、誠にありがとうございました。ボランティアスタッフには36名ものご参加を頂き、内13名は初めての方と言う事で、会場にも新たな雰囲気が生まれ、打ち上げも盛り上がって楽しく過ごす事が出来ました。ご協力頂いた皆様に改めて篤く御礼申し上げます。
天寿の酒蔵に親しみを持って頂こうと2000年から開始したイベントも皆様のご参加により14回を数えるまでになりました。青団連や商工会・観光協会からの共催の申し入れにより矢島雪祭りに成長した事は、私共としても些かばかり地域おこしにも貢献出来たと喜んでいる次第です。
喉もと過ぎれば
それにしても、良く雪が降ります。そこに数年ぶりの大寒波。秋田県は秋田市以北の積雪量が観測史上最高と言っております。
こんな時に灯油・ガソリン・重油が値上がりし、電気も値上げが決まり、雪国には重い話です。
私は東日本大震災後の3月15日の暗くて薄寒く食料品がほとんど無い羽田空港を覚えていますが、現在は旅客が暑くてコートを手に持っていても汗をかき、店舗の店員は半袖ミニスカート。節電が重要な我国の現状の中、地方からの送電で成り立っている東京の公共機関である空港が、真冬なのにそんな店員の服装に合わせた温度に暖房しているのはいかがなものか、と考えるのは私だけなのでしょうか?
天寿の歴史
補遺―20
補遺―20
明治十二年~十三年
六代目 大井永吉
明治十二年六月に地方税の内営業願というものを出しているが、酒類以外の麹などを小売するのに郡長の免許が必要だったようだ。翌十三年には清酒仕込用麹に残余が出たから売りたいと検査願をだしている。味噌も小売りしていた事が記されている。明治十二年の醸造見込み届は百三十石に増やされている。
地 方 税 之 内 営 業 願
今般甲第八十五号御達ニ基キ、別紙種目之通営業仕度候間、御届被成下度奉願候也、
明治十二年六月
由利郡城内村百七番
大井永吉㊞
由利郡長 御代信也殿
(朱書)
明治十二年六月十一日免許㊞
売 捌 高 書 上
一金百四拾壱円也
内
金九拾円也 麹小売高
金弐拾壱円也 醔麹小売高
金参拾円也 味噌小売高
右者、明治十一年壱ヶ年間売捌ニ而、書面之通相違無之候也、
明治十二年六月
由利郡城内村百七番地
大井永吉㊞
由利郡長 御代信也殿
清 酒 醸 造 見 込 石 御 届
玄米 百参拾石
此製酒百弐拾石
内
玄米 三拾石
此新酒三拾石
玄米 百石
此夏酒九拾石
右者、本年十月ヨリ十三年九月迄醸造見込石相違無之、依而此段御届致候也、
明治十二年十月
由利郡城内村
大井永吉㊞
由利郡長 御代信也殿
前書之通相違無之、依而此段御届致候也
戸長 石川勝良㊞
(朱書)
「書面届出之趣聞置候事、」
明治十二年十月十八日
秋田県由利郡長
御代信也代理
秋田県由利郡書記 坂本忠助㊞
売 却 用 秋 麹 検 査 願
一醔麹三斗壱升五合
右者、清酒醸造仕込用之内残余相成候間、売元ヘ相回度、依而御検査被下度候也、
明治十三年三月 日
由利郡城内村
大井永吉㊞
秋田県御傭 西宮恒雄殿
搾 器 封 印 請 書
(朱書)
「十三年三月三一日 開封㊞」
一搾器械御封印 四ケ処㊞
右之通本日御封印相請候ニ相違無之候也、
明治十三年二月十九日
由利郡城内村百七番地
大井永吉㊞
秋田県御傭 西宮恒雄殿
御 請 書
搾器械
御封印 四ケ処㊞
右之通本日御封印相請候ニ相違無之候也、
明治十三年五月十弐日
由利郡城内村
大井永吉㊞
秋田県租税課御傭
西宮恒雄殿